仕事に疲れた、転職しても変わらない…そんなときはまず逃げる!
20代後半から30代の皆さんは、所属する会社で仕事のイロハをある程度身につけ、
社会人としても脂ののった勢いのある時期を過ごしてることでしょう。
そんなあるとき、会社での人間関係や家庭環境の変化など、
最初はそこまで気にしていなかったちょっとした変化が原因で、ある日突然仕事に行けない状態になったり、
一人で思い悩んで人生を投げ出してしまいそうになったり・・・
そうなる前に、もしくはすでにそんな状態にあるあなたに、
もっと自分自身を大切にする生き方を歩んでもらえればと思い、この記事を書きました。
いつも自分は二の次に・・・
皆さん、一度はこう思ったことありませんか?
「なんでこんなに仕事ばかりしてるんだろう?」
「なんのためにこんなに働いてるんだろう・・・」
「もう仕事やめたい・・・」
きっと一度くらいはそう思ったことがあるのではないでしょうか?
それでも、疲れた心や身体に鞭打って、次の日もその次の日も出社して働いて。
もちろん、理由は人それぞれあると思います。
人から見た体裁、生活のため、家族のため、子供のため・・・・・・etc.
私もその一人でした。
「給料もらっている分、ちゃんと仕事をしないと」
「せっかく良い会社に転職したから早く成長して認めてもらわないと。」
「自分が仕事に慣れていないせいで時間がかかってしまってるんだから、遅れを取り戻すためにもっと働かないと。」
でも、よく考えてみてください。
体裁や生活、家族、子供のために働いているとして、当の自分が働けなくなったり、体調を壊してしまったら何の意味もなくなってしまいませんか?
家族や子供はもちろん悲しむでしょうし、生活にだってもちろん支障が出ます。
そして体調を壊したとしても、会社は本当の意味では守ってくれませんし、元気なあなたを取り戻す手助けをしてくれたりもしません。
なんなら数日後には変わりの人間をもってきて、仕事を割り振って、それまでと何ら変わらない状態になっているでしょう。
私も自衛隊で鍛えられた鋼のメンタルをもって次の転職先でさらに成長しようと意気込んでいましたが、あっけなくその気持ちは打ち砕かれました。
転職先で、私を指導してくれるリードの方と馬が合わず、仕事に行くことを考えるだけでつらくなり、休日も妻と出かけていても仕事のことばかり考えて、心ここにあらずの状態だったそうです。
ある日の朝、会社に出勤後、リードの方からきた何気ない指摘が書かれたチャットの内容を見て、頭の中で何かが破裂して、私はその場にいられなくなり、無言で職場を後にして帰宅する電車に乗っていました。
まずは心で思っていることを全て吐き出す
仕事から逃げ出し、家に帰る電車に乗っているときに急に涙が出てきて止まらなくなり、周りの人にバレないように必死に目を閉じてハンカチで目を抑えながら下を向いていました。
なんとか家に帰りついた私は、妻へ連絡しようと思ったのですが、さすがに仕事中の妻に余計な心配をかけたくないと思い、体調がそぐわないから帰宅したということだけLINEしました。
その直後、急に姉の顔が頭に浮かび、「電話してもいい?」と連絡すると、すぐさま「良いよ」と返信が来たので電話を掛けましたが、
その呼び出し音の間に、涙があふれ出てきて止まらなくなり、34歳のいい大人が部屋で声をあげて泣きじゃくっていました。
電話に出た姉は、少々驚いた様子でしたが、「どうしたの?」とだけ言い、私の今日の出来事、今までの悩みなどをただただ聞いてくれ、私が話し終わると、
「今日はよく会社を出て、帰ってきたね!偉いじゃん!」と言ってくれたのです。
よく分かりませんが、その言葉で救われた気がしたことを今でも覚えています。
このあと、夜に帰宅した妻と相談し、仕事も数日休みをもらった後、まだ3ヶ月ちょっとしか働いていない転職先を退職することを決めました。
我慢して働く意味とは・・・
はたから見れば、我慢が足りない、そもそも能力が足りなかっただけ、もっと頑張った方がいいのでは?とお叱りの言葉をいただくこともあるでしょう。
ただ、そこまでして働く意味って何なんだろう?と自分の中でずっと問いかけられているような気がしたんです。
そんなときにフラっと立ち寄った本屋で出会った本が僕の中の答えを教えてくれました。
- 我慢して生きるほど人生は長くない (鈴木裕介₌著)
- あした死ぬかもよ? (ひすいこたろう₌著)
- 限りある時間の使い方 (オリバー・バークマン₌著、高橋璃子₌訳)
これらの本に出会った私は、これからの自分の人生の過ごし方を考え直し、退職を決意しました。
もちろん無職になることは簡単ではありません。家賃や光熱費、生活費、家族の生活などなど色んな障壁があることも理解しています。
ですが、もう一度言います。
生活や家族を含めたあなたの人生を会社は守ってくれません!!
だからこそ、生活や家族のためと考え、身を粉にして働いて、自分自身を二の次にするのではなく、
あなたの人生のためにあなたを最優先に考えた最善の選択をしてもらいたいと思って、これを書きました。
正直、私自身、自分が仕事ができなくなる状態になるとは思ってもみませんでしたし、
この歳になって人の死以外で泣きじゃくるなんて考えもしませんでした。
これを書くこと自体、少々恥ずかしさもありました。
でも私と同じように
「仕事を逃げ出すなんて・・・」
「投げ出して自分だけ楽になるなんて・・・」
と考えている人に、少しでも多くの人に届いて、少しでもお役に立てればと思い、書くことにしました。
一度立ち止まって考えてみてください。
そして大切な奥さん、旦那さん、ご両親、兄弟、親友などあなたを一番に想ってくれる人を頼ってください。
もしそういう方がいなかったり、相談しづらいと思う方、もしくは相談した上でもっと気持ちの整理をしたいと思う方は、
ぜひ上述した3冊の本を手に取っていただき、皆さん自身の気持ちと向きあい、
ご自身の生き方を見つめ直すキッカケになればと思います。